| Up | 無我の基本相貌 : 概要 | 作成: 2025-12-08 更新: 2025-12-08 |
無我とは「自己が存在しない」という否定的命題ではない。 むしろ、私たちが “ある” と仮定している自己像が、 観察すると、実体としてはどこにも固定されていない、 という 知覚的・体験的な構造 を指している。 「私」は、身体感覚の恒常性・記憶的連続性・欲望の所有感の束であり、 その束が一つの中心点を形作っているように見える。 しかし、その中心点は観察の対象として掴むと、 いつも「何か別の現象」へとほどけてしまう。 無我の基本相貌とは、 “中心点が立ち上がるプロセスはあるが、 中心点そのものは実体ではない” という構造の発見にほかならない。 2025-12-07 セッション ・脱自的構成 ・外部化と再帰 1.3 外部化の社会的・言語的構成 ↓ 1.4 外部化による自己像の変成 ↓ 1.5 既存思想との接合 |