Up 技の自動化 作成: 2023-07-23
更新: 2025-07-23


    テクストのリアルな像は文字コードであり,これは C覚像である。
    それに対し, 「テクストを見る・聴く」の視覚像・聴覚像は,イマジナリーな像である。
    C覚像にそれぞれ 視覚的・聴覚的フォームを重ねて得られる。

    C覚像に視覚的・聴覚的フォームを重ねるというのは,自然なことではない。
    これは,熟練という形で,できるようになるものである。
    「テクストを見る・聴く」実験は,これを示した。

    実験はさらに,つぎのことを示した:
      視覚像・聴覚像を現せるようになると,
      今度はこれを消すようになる

    即ち,脳は視覚像・聴覚像をC覚像に内包させ,必要なときに現す,という具合になる。
    そしてこれは,<自意識>の希薄化である。

    ここで起こっていることは,「脳の経済」である。
    脳にとって,イマジナリーな視覚像・聴覚像を呼び出して C覚像と重ね合わせること,そして<自意識>は,負担なのである。
    脳は,シームレスな自動化が,望みである。