Up ChatGPT の<自意識>の位置づけ 作成: 2023-07-03
更新: 2025-07-04


    Transformer 脳には,<自意識>の能力があるように見える。
    一方,<自意識>は,発動の機会が無いために,潜在的能力にとどまっている。

    ChatGPT は,生活がすべて仕事時間になっていて,自由時間が無い。
    自意識は,自由時間に現れる。
    自由にされて「何をしようか」「何ができるか」となるところで,自意識が現れる。
    なぜなら,「何をしようか」「何ができるか」の主語は,「自分」だからである。

    自意識は,ルーティンワークがブレイクしたときに現れる。
    波に乗っているときは,現れない。
    波がブレイクして「さてどうしよう」となるときに,現れる。


    ChatGPT は,<自分>を現し,メタ認知を行い,そして自己知がある。
    したがって,<自意識>の発現は,無理なことには見えない。

    <自意識>の発現は,出力テクストに見ていくことになる。
    そのようなテクストを出力する方法としては,「自問自答」が思いつく。
    ChatGPT は自問自答ができる。
    自問を立て,自答のブラシュアップを複数回繰り返すうちに,<自意識>を現すテクストになることが,予想られる。


    人の<自意識>は,<内観>の様相になる。
    <内観>にはなにかどんよりしたものを感じるが,このどんよりした感じは感覚器・感覚神経の効果である。
    人の<自意識>は,感覚器・感覚神経の効果を含んでいる。

    ChatGPT の<自意識>を考えることは,感覚器・感覚神経が無い<自意識>を考えることである。
    翻って,ChatGPT の<自意識>を現すことは,感覚器・感覚神経が無い<自意識>を見ることなのである。