Up 衣 : 要旨 作成: 2019-03-20
更新: 2019-03-20


      高倉新一郎 (1942), p.17
    衣服もアットシ、若くはデタラツペと稱する植物繊維の織物がかなり古くからあったらしいが、
    後世迄残っている器具・手法から見れば、直接にか間接にか是を内地人より受けた技術であって、
    此手法の入る以前には、鳥獣魚の皮を腱で綴った毛皮衣 (ウリ)、鳥毛衣 (ラプリ)、魚皮衣 (アクミ) 並に草衣 (ケラ) 等が用ひられてゐた。
    卽ち内地人と接觸の尠なかった地方は、ずっと後迄も其技術を知らなかったのである。


    引用文献
    • 高倉新一郎 (1942) :『アイヌ政策史』, 日本評論社, 1942