Up 耕作放棄地のサバク化 : 水食・風食 作成: 2024-04-05
更新: 2024-04-05


    商品経済下の農業は,過生産になる。
    耕作地は,土壌が劣化する。
    施水を地下水で賄っていれば,地下水が乏しくなる。

    こうして使えなくなった耕作地は,放棄される。
    その地は裸地であり,風雨に曝される。
    水食・風食されて,土壌が消失する。
    即ち,サバクになる。


    劣化土壌の広大な裸地は,たまたま草本が生えても,それが()つことは困難である。
    中緯度地帯の場合は,夏が乾燥期になり,強い太陽光により裸地の草本は焼け枯れてしまう。
    低緯度地帯の場合は,四季が無いかわりに地勢による独特な雨季・乾季があり,その乾季の強い太陽光で焼け枯れる。
    降水も,この裸地では土壌を流し去る方に働くので,そこに生えた草本の味方とはならない。