Up 食料輸入大国化 作成: 2023-12-09
更新: 2023-12-10


    中国は,食料輸入大国になる。

    中国は,農民固定の身分制度によって,農村が貧しいままであるしかない構造になっている。
    一方,都市民──都市戸籍者──は,格差を拡大しつつだが,生活水準を上げていくことになる。 (いまはまだ日本に比べて貧しい。),
    彼らは全人口14億のうちの4億弱だが,それでもこの数が生活水準を上げていけば,食料需要は莫大なものになる。
    中国はこの需要を輸入で賄うことになり,実際,現在このステージに入っているところである。
    中国の帝国主義的世界進出には,ちゃんとお家の事情がある。


    食料輸入国と輸出国の関係は,「輸入国に代わって,輸出国が自分のところで自然蕩尽型食料生産を行う」である。
    「輸入国に代わって,輸出国が自分のところのサバク化を進める」である。

    日本は中国の食料輸入を迷惑顔で見ているが,中国は日本のやってきたことを追っているに過ぎない。
    日本は「食料自給率35%」を憂いているが,それは「これまで自然蕩尽の()収穫をあまりひどくはやらずに済んできた」ということでもあるわけだ。