Up | 「トランプ」とは「反グローバリズム」のこと | 作成: 2024-11-07 更新: 2024-11-10 |
「トランプ」の意味・本質は,「反グローバリズム」である。 アメリカの生産業にとって「グローバリズム」は,つぎがこれの意味である:
グローバリズム企業が安い労働力を求めて工場を置いてきた国は,中国である。 そこで,「自国生産業を守ることを優先せねばならない」とする国は,中国製品に高い関税をかけていくことになる。 例えば中国製EV は,この度 EU がこれに最大45%の関税をかけることを決定したところである。 アメリカはいまは 25%だが,年内に100% にすることを決めている。 「トランプ」は,アメリカの生産業の反グローバリズムの表現/表出である。 労働力が安い国は,これを利して安い製品をアメリカに輸出し,アメリカの産業を破壊する。 そんな国からアメリカの産業を守ろうとする。 そんな国として,特に中国・メキシコを名指しする。
イーロン・マスクが,トランプ支持に回った。 自社EVのテスラが中国製EV にいま苦戦しているだけでなく,今後あらゆる部門で中国が敵になると見ているからである。 グローバリズムによる国内生産業の衰退は,グローバリズムを信条にする日本も同じである。 日本は生産業を衰退させている。 生産労働者は減る一方である。 その減った分はどこに行くか? 商業・サービス業に収容しきれるはすがない。 生産業が衰退するということは,経済からドロップアウトする者が増大するということ,貧困者が増大するということなのである。 貧困者はどうやって生きるか? 金を与えられて生きる。 日本経済の「海外の富裕層を当てにする」も,これである。 「金を与えられて生きる」は,既に国レベルになっている。 グローバリズムは,貧しい国の安い労働力を使って利益を得るだけでは済まないのである。 それは,自国民の経済格差の拡大,自国の総体的貧困化,となって返ってくる。 マツダの「安い労働力の国から安い価格で輸出」に対し,トヨタは「現地生産」主義。 |