人は,流行に弱い。
警戒していても,流行に嵌ってしまう。
いま流行りの言説を,信じてしまう。
これを,自分に適用する。
的外れな適用をしてしまうとき,その者はモンスターになる。
実際,その適用のロジックが,モンスター・ロジックである。
例 : |
国立大学は,「法人化」において,米国流企業経営の言説の信奉者になる。
競争/評価/報奨主義を信じ,顧客主義を信じ,実質より広報を信じ,ベンチャーとか「地域連携」とかを信じる。
気持は「文明開化」であり,従来型を恥じて捨てる。
従来の「国立大学」観に照らせば,これは「モンスター」である。
そしてモンスターの教育はモンスターをつくる。
(『モンスター教育(2) ─ 教員養成課程』)
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