Up 「読書」の意義──古今東西に自分を拡げる 作成: 2008-03-01
更新: 2008-03-01


    子どもから大人に変わるとは,自分の殻を絶えず壊し外に拡がっていくことである。 翻って,子どものままとは,<いま・ここ>にずっと留まっていること。

    <いま・ここ>を出て外に拡がるときの空間には,時間的な空間と地理的な空間がある。 この二つを合わせて「古今東西」と謂う。

    自分の<いま・ここ>から<古今東西>に拡がる方法は?
    最も手近でありしかも最も効率的・効果的な方法が,読書。
    図書館に行くとか,本屋に行くとかすればよい。

    ただし,肝心なことは,自分にとって難しい本,読書が「げんこつでアタマをガツンと殴られる」みたいになるような本,すなわち,大人の本を選び,これにチャレンジすること。
    自分にやさしい本を求めるというのはダメ。
    自分にやさしい本とは,子どもの自分にやさしい本ということであるから,「児童書」である。 児童書は,「子どものままでいいんだよ」と読者を慰撫するだけ。