Up | 子どもを子ども扱いしない学校・社会 | 作成: 2008-03-03 更新: 2008-03-03 |
「子どものまんま」で自足できたのは,環境がこれを許すようなものであったからである。 子どもは本来,大人への依頼心を強くもち,自分の無力感を強くもつ。 教育はこれを利用する。 子どもに「自分はひどく未熟であり勉強しなければならない者である」という思いを強く持たせ,勉強を課す。 子どもは「自分はひどく未熟であり勉強しなければならない者である」と思っているので,課された勉強をする。 ここに,子どもを子ども扱いしない教育論や社会風潮が起こる。 子どもの好きにさせる,周りはこれをサポート・サービスする,間違ったことをしても叱らない・罰しない。 このようにしない者は,社会から叩かれる。 こうして,子どもは早くから<大人>と対等な存在にされる。 「自分はひどく未熟であり勉強しなければならない者である」という思いがもたれないので,勉強をしない。 実際,「勉強しなくてもよい」になる。 <大人>にされてしまった子どもは,「子どものまんま」で大人の年齢になる。モンスターの出来上がりである。 |