Up | 失敗隠蔽=犯罪 | 作成: 2006-04-08 更新: 2006-04-08 |
問題は,やってしまった粗忽・失敗にいかに対応するかだ。 やっていけないことは,失敗の隠蔽。 失敗の隠蔽は,たいてい,犯罪行為になる。──以下が,これの論理 (証明):
失敗の隠蔽は,被害者に虚偽をはたらくことを意味する。 被害者に対する虚偽は,犯罪行為になる。 よって,失敗の隠蔽は犯罪になる。 組織は一般に,失敗隠蔽の風土をもつ──この意味で,犯罪の風土をもつ。
そして,失敗者に対し失敗隠蔽を世話することで,失敗者を自分に対し頭の上がらない者にしようとする。弱みを握るという形で,失敗者を自分に従わせるわけだ。これは共犯関係であり外に対しずっと秘匿していかねばならないなので,この従属関係は長く続くものになる。──失敗者は,犯罪者として,そして世話してくれた者の子分として,以降ずっと生きていかねばならなくなる。 このメカニズムが意図的に利用される場合もある。すなわち,自分に従わせたい者がいるとき,これを罠にかけて失敗させ,自分は失敗隠蔽の世話人として動き,失敗そして失敗隠蔽の犯罪を外にバラさないという形で,相手を自分に従わせる。そしてこの弱みを使ってさらに犯罪を重ねさせ,相手を完全に自分の支配下に置く。 (参考:上海総領事館領事自殺事件) したがって,組織の中で失敗をしてしまったときに「上司に密かに相談する」は,最も危険が多いやり方になる。相談された上司も,このことで,失敗者と同じ立場に立たされてしまう。 失敗したときには,隠蔽の共謀を自ら招かないように,自分の失敗を最初にできるだけ広範囲に開示してしまうのがよい。
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