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「石棺」?

作成: 2024-08-07 更新: 2024-08-07

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チェルノブイリ原発事故では，メルトダウンした原子炉を「石棺」で閉じ込めるという方法が採られた。 「石棺」と言っているが，「覆い」である。 地面の下は，放っておく。 福島第一原発の場合，地下水は汚染水になる。 よって「石棺」は, 「廃炉作業」の方法にはならない。 地下水の浸入を封じる深さまで石棺を埋めればよい？ そうはいかない。 高レベル放射線の中の作業は，命がかかっている。 深い溝を建屋を囲む形に掘る，石棺を吊り下げ溝に沿って降ろすといった，同じ作業者が一定時間貼り付いていなければならない大きな工事は，できないのである。 そしてここが肝心な点だが，土中に石棺を埋め込めたとしても，それは劣化し，やがて水が浸透するようになる。 しかもその汚染水の回収は，前よりも厄介なものになる。