Up 「不思議」の構造 作成: 2016-03-30
更新: 2016-04-01


    なぜ わたしは わたしなのか」──わたしという存在は,不思議である。
    この問いを抱えていると,居心地が悪くなる。
    では,どう不思議なのか?

    詰まるところ,<一回性> (「一度きり」「この他ではない」) ということになる。
    <一回性>は,通時的と共時的の2つである:
      《わたしは,この大きな時間の流れの中に現れた,一回性》
      《わたしは,この大きな世界の中に現れた,一回性》
    わたしという<一回性>が,不思議であり,整理がつかなくて居心地が悪いのである。