Up | <無常の定常>と波 : 要旨 | 作成: 2017-11-01 更新: 2017-11-01 |
翻って,自閉したら保てなくなる相を現に保っている系は,開いた系であり,<定常>を保つしくみが働いている系ということになる。 そのしくみは,新陳代謝である。 外からエネルギーを受け,これを新陳代謝に用い,同じ相を保つ 新陳代謝は,中身の入れ替えであり,己を変え続けることである。 「新陳代謝」の視点で系を見れば,系は<無常>である。 系は,<無常>を以て<定常>を実現するというわけである。 <定常>は,多様な<無常>の均衡として<定常>が実現されている様であり,この意味で<無常の定常>である。 <無常>の表現形式は,「波」である。 <無常の定常>は,様々な波の重なりであり,新しい波の逐次出現と既存の波の逐次消失の絶え間ない繰り返しである。 |