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ミミズの意外な真実「家庭菜園の土作りにミミズを活用しよう」から引用:
[フトミミズ]
土の中や腐葉土などに生息
アスファルトで干からびて無残な姿をさらしているなど、とてもよく見かけるミミズです。
庭の土の中にいちばんいて欲しいのは、「フトミミズ」です。
フトミミズは土中に穴を掘って暮らしている堀孔種のミミズです。
土ごと食べ、土に含まれる有機物や微生物、小動物を消化吸収し、粒状の糞を排泄します。
ミミズの糞土は植物や作物の生育に適した団粒構造をしており、更に植物に必要な成分が糞土に豊富に含まれているため、良い土作りにはもってこいです。
餌を求めて土の中を動き回り、結果的には土を耕してくれるのと同じ行動をします。
では「フトミミズを増やそう!」と思ってミミズコンポストに入れても、うまく増えてくれません。
土中や地表の有機物を土ごと食べて排泄するというライフサイクルのため、人の手でフトミミズを飼育し、増やしていき、一定の場所に落ち着かせることは非常に困難なのです。‥‥‥
フトミミズを呼ぶには、家庭菜園用の土地や通路に枯草を積んでおく、腐葉土を撒くなどの方法があります。
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同上から引用:
[シマミミズ]
牛舎など、家畜糞をたい肥している傍に生息
堆肥ミミズとも呼ばれます。
シマミミズは生ゴミなどを埋めておくと、爆発的に増えます。
餌のある場所に生息するため、餌を与え続ければどんどん繁殖しますが、シマミミズは表層部で暮らす浅層種のミミズのため、土に潜って掘り進むなどの働きはありません。
餌のない畑(まだ植え付けされてない菜園)には餌が見当たらないので逃げてしまいます。
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日本自然保護協会「ミミズは種類も暮らしぶりもさまざま」から引用:
環帯で科が分かる!
上: |
環帯が体を一周しているフトミミズ(アジアを中心に分布)。
日本で簡単に見つかるミミズのほとんどがフトミミズ科。
環帯が第14〜16体節にあり、口に近いところにあるように見える。
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下: |
環帯が腹で途切れるツリミミズ科(欧米を中心に分布)。
数が少ないので、見つけるとちょっとうれしい。
環帯は第22体節以降にあるため、やや後ろ寄り。
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- 引用/参考文献
- 石塚小太[著], 皆越ようせい[写真] :『ミミズ図鑑』, 全国農村教育協会, 2014.
- Darwin, Charles : The Formation of Vegetable Mould Through the Action of Worms, 1881
- 渡辺弘之[訳]『ミミズと土』, 平凡社, 1994.
- 引用/参考Webサイト
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