ミミズが食べる有機物や微生物は団粒状の糞土となって排泄され、植物にとって栄養たっぷりのふかふかした土になります。
ミミズが掘り進んだトンネルは、水や植物の根が通りやすくなると共に、空気の通り道にもなり、そのため、土中の微生物は活発になります。
微生物が活発に働くと有機物の分解が速い速度で進行し、森林の浄化も進みます。
ミミズは摂食し、数時間で有機物を粉砕します。
粉砕された有機物は断片化され、表面積が増えます。
ミミズが食べて細かくなったものを、ダニやトビムシが食べて粉々にすると、微生物が働きやすくなります。
ミミズの腸内では微生物との共生が行なわれます。
微生物は体外酵素で分解を促進します。
ミミズの団粒糞土が排出されて数日経つと、糞の中の有機物の分解が進みます。
数カ月経つと、ミミズの団粒糞土の中の酸素が欠乏し、微生物の活動が弱まることで、土壌中に炭素が蓄積します。
ミミズが土中を移動することで有機物も移動します。
更には数年から数十年という単位で土壌の物理構造が変化します。
土壌の質も変わるため、植物の成長などにも影響を与えます。
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