ミミズの体の表面には、体節ごとに出し入れ可能な短く頑丈な剛毛が生えています。
体を伸び縮みさせながら、剛毛で引っかかりを作って土の中を前方へ移動します。
ミミズには骨がないのですが、体の中は体節ごとに隔壁によって仕切られている構造です。
こういった細かく仕切られた隔壁に、体腔液(動物の体内にあり、組織間を満たしている液体)の圧がかかれば案外頑丈なものになり、これが、骨がないミミズが土を掘り進める理由です。
これを静水力学的骨格と言います。
ミミズは想像以上に土の中を移動します。
移動速度としては、毎分ごとに自分の体長くらいは動けるそうです。
- 小さなミミズは、毎分ごとにおよそ12㎝
- 中〜大くらいのミミズは、毎分ごとにおよそ90㎝
- とても大きなミミズは、毎分ごとにおよそ120㎝
また、土の中だけでなく、地表面を蛇行して移動することもありますし、危険を感じた時にはピョンピョン跳ねて移動します。
|