Up <時間─速さ>から特定時間における距離を導く 作成: 2010-10-25
更新: 2010-10-25


    <時間─速さ>のグラフから「経過時間aにおける移動距離」を求めることを考える。

    求め方は,<時間─速さ>のグラフから<時間─距離>のグラフを導いたやり方と同じである。 すなわち,つぎの「近似の精度を上げていく」を実行する:




    この手順を,式に表現してみる。
    k番目の近似になるところの階段グラフを,Gk とする。
    k において,各階段の幅の値と速さの値を,Δtk,vk (k=1, ‥‥, n) とするとき,Gk に対応する<時間─距離>の折れ線グラフのaにおける値は,つぎの式で求められる:

      v1·Δt1 + v2·Δt2 + ‥‥ + vn·Δtn

    あるいは, (シグマ) の記号を用いて:
      n

      k=1
      vk·Δtk

    そこで,「時間の区分を細かくする」によって近似の精度を上げていったときの極限は,lim の記号を用いたつぎの式になる:
      lim
      n→∞
      n

      k=1
      vk·Δtk