Up 経験の同値性 作成: 2015-01-15
更新: 2015-01-15


    成長において経験は,一回性である。
    <‥‥をする>と<‥‥をしない>は,それぞれ別の成長に進むことである。

    一方,これと矛盾することを言うふうになるが,つぎのことも実感としてある:
      「<‥‥をする>を別の<‥‥をする>に換えても,同じ成長を得る」

    ここで交換できるものは,「実質的に同じ」となるものである。
    例えば,「あることの修行は他のあることの修行に換えられる」という具合である。
    実際,「転移」のことばで,このことが主題化されてきた。

    同じ分野を遍歴してきている者の間に到達度の違いが歴然と現れる一方で,異なる分野を遍歴した者の間に到達点の同等が認められることがある。
    異種経験の「同値性」というわけである。