Up 「物体の温度」の数値表現──温度計の導入 作成: 2024-08-01
更新: 2024-08-01


    ひとは,存在を感じる。
    つぎに,その存在をことばに表現する。
    そしてこの表現は,科学では「数値化」になる。

    「物体の温度」とは,つぎのようであると思うことにした:
      物体の温度は,物体の乱雑さの<増える>に対し,<下がる>で応じるものである。
      「乱雑さを最大」には「温度の最低 (絶対零度)」が応じる。
      この温度の中身は,物体の中で飛び交う電磁波である。
      「乱雑さが増える」に応じる「温度が下がる」は,「物体の中で飛び交う電磁波が弱る」である。
      「乱雑さを最大」に応じる「温度の最低 (絶対零度)」は,「物体の中で飛び交う電磁波の無」である。

    物体の中で飛び交う電磁波は,物体の表面では外に向けても飛ぶ。
    温度が高ければこの放射は強く,低ければ弱い。
    そこで,この放射の強弱を数値に表現すれば,これは物体の温度を数値表現したことになる。


    「物体の温度」の数値表現は,このようなものである。
    また,物体温度の数値を表すよう作製した計器が,温度計である。

    物体の温度は,物体の表面から外に飛び出る電磁波を測定し,これを物体の温度としたものである。
    「放射温度」は,このことを強調するための用語である。