他の者を「粛清」で曝し,自分独りになる。
この者は,ものを言えば負け惜しみを言う体になる。
「第3宣言のための序論」は,これである:
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『シュールレアリズム宣言』, p.122
‥‥‥ 真実というものが,腹のなかでせせら笑う場合にのみ姿を見せるだけで,けっしてとらえられることのない,あの歴史的過程を考慮しつつ,私は少なくとも,たえず更新され,また挺の役目をはたしてくれるあの少数派の人々のために,私自身の意見をのべておくべきだと思う。
つまり,私の最大の野心は,私の死後も無限に伝達することのできる理論的な意味を残してゆくということである。
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引用文献
- Breton, André : Les manifestes du surréalisme suivis de prolégomènes a un troisième manifeste du surréalisme ou non (1924-1942)
- 稲田三吉 [訳]『シュールレアリズム宣言』, 現代思潮社, 1961
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