Up 組織を没倫理に進ませる構造的契機 作成: 2011-02-11
更新: 2011-02-21


    組織の契機/要素のうちに,つぎのものがある:
    • 市場原理 (生き残り主義) → なりふりかまわず
    • コンプライアンス → アリバイづくり
    • 業績評価主義 → なりふりかまわず・アリバイづくり・粉飾
    そこで,組織は自ずと没倫理に進む。

    実際,組織・機関の末端から上は行政まで,すべての者がこの<なりふりかまわず・アリバイづくり・粉飾>のサンドイッチになっている。
    上から下へ「何とかせよ」(「形をつくって返せ」) が順送りされ,形をつくって返すための<なりふりかまわず・アリバイづくり・粉飾>が各層で取り組まれる。

    人の組織では倫理の問題が絶えず起こる。 そしてこうなるのは,倫理の問題が絶えず起こることが,「組織」の含意だからである。
    組織と倫理は,両立しない。

    大学も,この通りである。
    これは,よいわるいの問題ではない。
    構造的必然なのである。