Up 「虐げられる者」を立て「虐げる者」退治を説く 作成: 2014-12-24
更新: 2014-12-24


    「人権」の考えは,つぎのものである:
      「虐げられる者」がいる。
      いまの社会は,虐げられる者がいない社会に変わらねばならない。
      「虐げられる者」に対し,「虐げる者」がいる。
      「虐げる者」は,なぜ虐げるのか?
      「虐げられる者」を「人」と見ていないからだ。
      「人」と認めるとき,「虐げる」は起こらない。
      そこで,「虐げられる者」を「人」にするために,「人権」を立てる。
      すべての者は,「人権」を有するということ以て,「人」となる。
      社会は,虐げられる者がいない社会に変わる。

    しかし,「人権」を立てても,「虐げられる者」は依然としてある。
    そこで,「人権」の考えは,つぎの考えに進む:
      「虐げられる者」が依然としてあるのは,「虐げる者」が改心しないからだ。
      改心しないのは,「虐げる者」はもともと「悪者」だからだ。
      「悪者」は,退治するのみである。