Up 「自由主義/デモクラシー」の由来 作成: 2009-07-05
更新: 2009-07-05


    中央指導体制では,個人の思いつきが施策になり,そしてそれは愚策になる。
    この理由から中央指導体制を退けるのが,「自由主義/デモクラシー」の立場である。
    自由主義/デモクラシーの政治科学は,中央指導体制と愚策の関係を構造的・論理必然的なものとして示そうとする。

    「法人化」執行部は,中央指導体制を敷く。
    「法人化」執行部の体制の顛末は,中央指導体制の顛末である。
    そしてわれわれは,「中央指導体制の顛末」の事例をいろいろ知っている。

    「法人化」執行部体制は,「先を見ていかねばこれの是非はわからない」というものではない。
    先を見ていかねばわからない」と言う者は,自分や自分の時代を特別なもの/画期的なものと思っているのである。 そして,そう思うのは,自分の経験世界以外のことについての知識が,貧しいからである。
    中央指導体制の寡頭政治では,この「貧しい」がそのまま出てきてしまう。