Up 「気温上昇」の科学: 要旨 作成: 2021-12-14
更新: 2021-12-14


    ひとはいま,「地球温暖化」に恐怖する者になっている。
    これは,「エコ」イデオロギーとマスコミの洗脳によって,こうなった。
    地球温暖化 CO2 元凶論の学者も,洗脳された口である。

    ひとが恐怖させられている「温暖化」は,0.1 度スケールである。
    しかしひとは毎日,1度スケールの気温の上下の中で生活している。

    地球温暖化は気温のベースアップの話であり,平生の気温の振れ幅の話とは別次元だ!」と言いたい向きは,つぎのことを知って安心すべし:
      いまは氷のグリーンランドは,人にとって文字通りグリーンランドであった時があった。 ──そんな昔ではなく,数百年前まで。


    この気温の上下をもたらしているものは,基本的に日射量の変化である。
    太陽光は地表を暖め,この熱が空気に伝導し,空気の対流が生じ,気温が上昇──となる。

    日射量を変動させているものは,雲である。
    雲は,太陽光を遮断する。
    太陽光の遮断は気温上昇のもとを断つことであるから,このとき気温が下がる。

    雲で太陽光が遮蔽されている状態を,「曇り」という。
    曇りの日が晴れの日より気温が低い──風が強いときはこの限りでない──ことは,生活者の常識である。

     註: 北海道の水稲農業は,「冷夏」──曇りの日が続いて,気温が低い夏──がつきものである。 水稲作況が著しい不良の年は,いずれも冷夏年である。
    しかしこのときの不作の理由は,「低気温」ではなく「日照不足」である。


    ただし,日射による気温上昇には,地表の水分蒸発が<負のフィードバック>をかける。
    よって,地表をアスファルト,コンクリートで敷き詰める都市部は,気温上昇の度合いが田園部と比べて大きいことになる。

    と,理屈ではこうなるが,データ──「1時間ごとの日射量と気温の変化」のデータ──は無い。
    「ヒートアイランド現象」をしげく論じている気象庁なんかは,立場上当然,この種のデータは基本データとして作成し提供していそうなものだが,行っていない。

    一事が万事である。
    世の中は「温暖化・異常気象」を唱える声で喧しいが,それは<独り歩きしたことば>に乗っかるだけのものである。
    データがスッポリ抜けているということに考え及ぶ者が──学者を含めて──いない。


    いまは,気象のことをネット検索で調べるのが,ひどく困難になっている。
    「地球温暖化」が席巻しているのである。
    これは,ウイルスのことをネット検索で調べるのが,ひどく困難──「新型コロナ」が席巻──になっているのと同型である。
    情報の分散システムであるところのインターネットは,検索エンジンのところでマスに占拠され,全体主義・洗脳に対する脆さを露呈するわけだ。

    しかしこのおかげで,「地球温暖化」を CO2 元凶論にしている学者が物を知らない者であることは,よくわかることができた──案の定というわけだが。
    ひとは「○○学者」を「○○を識る者」のように思っているが,そうではない。
    彼らは,物知らず (「馬鹿な学生」) からスタートしている。
    その後物を識るようになるかどうかは,勉強するかどうかに懸かっている
    しかし,ほとんどの者は「研究」にかまけて,勉強しない。
    というより,<勉強する>も能力であって,ほとんどが<勉強する>をできない者なのである。
    学会は彼らが多数派になるので,トンチンカンな論題で盛り上がるところになる。

    特に気象学は,対象がとんでもない複雑系であることから,もともと行うことが困難なのに,疑似科学の環境学の者がこれに流れ込むことになって,もうどうしようもない状況である。
    少し落ち着くだけでも,まだ 10年以上はかかりそうである。