Up | 「平衡」を知ると「地球温暖化」に騙されないかも | 作成: 2023-05-12 更新: 2023-05-12 |
科学を装った物言いに,簡単に騙され,洗脳される。 これは,自分で考えることをしないためである。 自分で考えることはしないと決めつけるためである。 なぜこうなるのか? 科学に対し苦手意識をもっているからである。 科学に対する苦手意識から,科学を敬遠する。 科学を「専門家」任せにする。 こうして,いまひとは「CO2排出地球温暖化」に洗脳され,これを信じている。 是非も無しである。 是非も無しだが,せめて一歩,話を進めるとしよう。 即ち,「彼らが自分で考えるとしたら,どのあたりから考えるべきか」と。 ここでは,それは「平衡」であると言おう。 ひとが持たされている「CO2排出地球温暖化」の絵図は,金星である。 ──「温室効果ガスに包み込まれた炎熱地獄」 CO2 は温室効果ガスであり,これの排出は地球を温室効果ガスで包み込まれた炎熱地獄に変える,というわけである。 ひとは,このストーリーに対し「何か変?」の思いをもたない。 「平衡」の考えが無いからである。 金星は,温室効果ガスという悪者のために炎熱地獄になっているのではない。 金星の炎熱地獄は,これが金星という系の平衡の形なのである。 地球より太陽に近い金星は,地球のようにはなれない。 翻って,地球は,この系の平衡の形を現している。 地球は,金星のようにはなれない。 地球の系の要素は,独り勝手に変わることができない。 他の要素との平衡関係に縛られているからである。 大気中の CO2 は,独り勝手に増えたり減ったりすることができない。 増えれば,増えた分を大気から吸収するダイナミクスが発現する。 減れば,減った分を大気に放出するダイナミクスが発現する。 そして「平衡」は,「動的平衡」である。 大気の CO2 量は,生き物を出入りする CO2 量の変動,海陸を出入りする CO2 の量の変動という形で,常時──そして一日の幅になると大きく──変動している。 人には地球を金星に近づける力はない。 「CO2排出地球温暖化」は,思い上がりである。 この思い上がりは,いかにも西欧的なものである。 ──「神曰へリ,人を我等の像と我等の肖とに從ひて造るべし」 ──東洋的は,「自然に対し人間は無力」 この思い上がりには,《ひとは量を「桁」で考えることができない》も関係している。 ひとの量詞はせいぜい「1 10, 100, たくさん」であり,「たくさん」に区別がない。 そこで,「人間の輩出する CO2 量」の数値やグラフを見せられて「CO2排出地球温暖化」を言われると,たちまちこれを信じてしまう。 大気の CO2 量が1日に変動する「たくさん」と比べてどれくらい?──の考えにならない。 「CO2排出地球温暖化」は,気象学者の中でも,ことばの独り歩きである。 「平均気温○度上昇」による天変地異のシミュレーションがされたわけではない。 実際,こんな途方も無いシミュレーションをできる者はいない。 「天変地異」を言わせているものは,イデオロギーである。 科学ではない。──科学であれば,天変地異のメカニズム/ダイナミクスを説かねばならない。 翻って,ひとはこんなにも<信じる>に自足できるのである。 ひとは<信じる>を択る。 <科学する>は,択らない。 是非も無しか。 |